研究会の概要

令和3年(2021年)に研究会発足

会長
後藤 康仁
(京都大学 電子工学専攻 准教授)
副会長
木元 裕紀(デンカ株式会社)
庶務幹事
村田 英一(名城大学)
村上 勝久(産業技術総合研究所)
コンタクト先
infovacuum-electronics.org

本研究会は、電子源技術を通じて、未来の科学技術を支えていきます

次世代真空エレクトロニクス研究会は、医療やバイオテクノロジ、半導体製造、新材料開発、高精度加工などの科学技術の重要分野を牽引する電子顕微鏡をはじめとする様々な電子線応用装置の心臓部に搭載される高性能電子源の開発に関わる研究者が、最新の情報を共有・交換する場として設置されました。

電子源が使われるアプリケーションは、①半導体製造を支える半導体検査装置やマスク描画装置、②最先端科学を支える電子顕微鏡や薄膜表面分析装置、③医療やセキュリティ、製品検査などに使われるエックス線装置、④安心安全な生活を支える殺菌や滅菌装置、⑤最新の製造技術の要となる金属3Dプリンタや樹脂などの表面改質装置、⑥テラヘルツ波光源や通信を支える超高周波管、さらには、⑦人工衛星に搭載される宇宙推進機とその中和電子銃など、多岐にわたります。それらの装置の心臓部にあるのが電子源です。

本研究会は、熱電子放出電子源、ショットキー電子源、電界放出電子源、光電子放出電子源、フィールドエミッタアレイ(FEA)、MIM型平面電子源などの専門家と、それら電子源を利用するアプリケーションを開発する研究者が一同に会する日本で唯一の研究会です。

年に4~5回開催される非公開の定例研究会では、様々な分野の講演者をお呼びし、最新の研究成果を紹介いただき、次世代電子源に要求されるスペックなどの議論や、異分野と真空エレクトロニクスとの分野融合に向けたディスカッションを行っています。また、電子源や真空エレクトロニクスに関連する国際会議の報告、シンポジウムの企画、報告書編纂などを行ってまいります。

本研究会は、企業の皆様にとっては、新製品開発や既存製品改良に有用な情報収集の場になりますし、大学・研究機関の皆様には、ご自分の技術をアピールする場にもなります。また、共に連携して新技術を開発するためのパートナーを探す場でもあります。本研究会から、共同研究や共同開発などへ発展することで、新製品開発・新技術開発の一助になる事を期待しております。

研究会活動

定例研究会
年4~5回開催(原則非公開)
真空エレクトロニクスにとらわれず様々な分野の人をお招きし、最新の研究成果を紹介いただくとともに、真空エレクトロニクスとの分野融合に向けたディスカッションを行っています。
国際会議報告
国際会議報告では、電子源や真空エレクトロニクスに関連する国際会議(IVNCIVESCIVECなど)に参加した方をお招きし、国際会議でのホットな話題や、会議の雰囲気などを紹介していただいております。国際会議に参加できなくても、会議の概要を把握していただくことができます。
最新の論文紹介
最新の学術論文の内容を簡潔に紹介いたします。企業の方でなかなか論文を読むところまで手が回らない方などのお役に立てるものと思います。
シンポジウムの企画・開催
電子源の研究者や、電子線装置を開発している方などが一同に会するシンポジウムを企画・開催して参ります。これまでも、真空ナノエレクトロニクスシンポジウム(2003〜2019年まで毎年開催)や国際会議(IVNC2003, IVNC2009, IVNC2018)を企画開催してきました。
関連技術に関する教育
若手や新たにこの分野に参入される方に向けて、電子放出の物理や電子線応用装置の基礎などに関するセミナーや講演なども企画していきます。
報告書編纂
これまでも、関連研究者の研究成果を報告書としてとりまとめてきました。今後も、最新の研究成果や、論文を紹介する記事を報告書としてとりまとめ発刊していきます。

※ 産業界会員は、委員として登録して下さった方以外にも、一度の研究会に同一組織から複数名ご参加いただくことができます。

お問い合わせ

入会のご希望、お問い合わせは、下記メールアドレスまでお問い合わせ下さい。(下記コンタクト先の@は画像になっています。アットマーク@に変換してご利用下さい。)

コンタクト先
infovacuum-electronics.org

公開文書

定款